前回描いたお話
の続きです。
一歳半で発達検査。その時心理士さんに、ベビーゲート設置等の安全対策が不可能であること、ベビーサークルを「赤ちゃんの部屋」として使っている事を伝えたのですが……。
ご機嫌いかがでしょうか。
twitterを始めてから、親御さんの本音を知る事が出来る機会が増えました。
大変な思いをされて育児を頑張っている方ばかりですね。
中でも、子供に障害がある、又は何らかの障害かもしれないと悩んでおられる親御さん。本当に追い詰められている様子を目にします。
そんな方の共通点として、理解者や支援者が回りにいない、ということ。
ご自身で情報収集したり、相談に行ったり。でも専門家に繋がれなかったり、繋がれても「様子を見ましょう」と言われたり。パートナーにも理解してもらえず、本当に苦しんでおられます。
何が辛かったか
で、検査結果より悲しかった事って何よ、と思った方もおられるのではないでしょうか。漫画が駆け足でうまく表現しきれていませんが……要するに「親も人である、という事が無視される」ということ。
専門家の先生達は、子供の為に何が最適かを考えて下さいます。環境、関わり方、食事、具体的な困り事への対処等。そしてそれを保護者に説明し、子供の為を一番に考えて下さいます。
ただ、保護者の状況まで慮られる場面は稀です。
大人だから、親なんだから。困っているなら自分で解決して。自己責任。
確かにそうかも知れません。でも、そんな対策やSOSを発信できる状態はとっくに過ぎてしまった。ただただ追い詰められて、壊れる寸前の保護者が沢山いる。
私はそこまでではありませんでしたが、そもそも初めての育児。赤ちゃんってこんなものなの?育児は大変って言うけど、本当にみんなこれをこなしているの?
親自身が何に困っているか解らないということは、子供が何に困らされているか解らないということです。他者の、子供を思っての言葉が親を追い詰めてしまっては無意味だと、いいえ、むしろマイナスでしか無いと私は思います。
決してこの心理士さんが悪いと言いたいのではありません。我が家の状況が上手く伝わっていなかったのかもしれないし、息子に何が必要かを考えて下さっています。
ただ、「ベビーサークルで安全対策をしている」という、我が家も困り果てて悩んで考えて出した答えに対し、代案もなく「撤去して下さい」では、じゃあどうしろと…?とは思います。
こちらの話を聞いていないか、「そうは言ってもなんとかなるでしょ」くらいにしか受け止めていないのだな、と感じました。
子供の事を思い、考えて下さっている筈の専門の先生に理解が得られないと、ベビーサークル一つの事でこんなに傷つくのかと自分でも驚きました。でも、違うんですよね。
「発達の遅れは家庭環境のせい」(つまり一日中一緒にいる母親のせい)
……こう言われた気がしたからですよね。
大袈裟と思われるかもしれませんが、それだけ親は子供に真剣に関わっています。
私が一番辛いのは、私の関わり方のせいで息子の個性が押しつぶされる事です。
「あなたが一番避けたい事を今してしまっていますよ」
ただでさえ、育児で疲弊しながら発達の遅れを心配している時期。右も左も解らない中、こんな事を言われて落ち込まない訳がありません。
ああ、こちらの気持ちって、息子の発達を考える上で一切関係ない、と言うことなんだな……「親」って、業務みたいに気持ちを殺してやるものなんだな……なんて感じてしまいました。
本当に大袈裟でなく、親も困り事を抱えている人間なんだと。子供の為に何でもしたい気持ちはあっても、実際何でも出来る訳では無いのだと。……それだけは強く伝えたいです。
ところで、描くのが辛かったです
今回のお話、なんだか描く時に気持ちが乗らなくて。理由はハッキリとは解りません。
私が悲しい気持ちになった時の話だから?
A病院の心理士さんを悪く言う様な内容だから?
それもあるでしょう。
でもきっと、
読んで下さる方が楽しくない内容だから。
…これが正解だと思います。
このブログでは、読んで下さった方が楽しめたり、私の体験が何かのヒントになったり。少しでもメリットを感じて欲しくて描いています。
…実は漫画家を目指した事もある私、やっぱり読んで下さる方には楽しんで貰いたいみたいです。
テーマがテーマですし、私の描けるもの、となると、思いっきりコメディに振るのは難しいのですが。今後はもっと楽しく読んで頂ける工夫をしていきたいな、と気付かせてくれた回でもありました。
次回は?
今回の文章パートは当時の気持ちを一気に書いてしまいましたね。
発達検査で1歳前くらいと診断された訳ですが、日々の育児や私達の気持ちが劇的に変わる事はありません。遅れは解っていたことだし、これからも息子の為に頑張るだけです。
とはいえ、やはり困り事は発生します。
次回は、当時本当に困った事。そしてどう解決していったのか。
その辺りを描かせて頂こうと思っています。少しずつでも、もっと上手く表現出来ますように。
この記事を読んでくださったあなた、ありがとうございます!
よろしければ次回もよろしくお願いいたします。